素焼き

  メキシコでは焼き物の生産は古来から盛んでした。素焼きとは、ここでは低温(800℃〜900℃)で焼かれるものをさし、うわぐすりをかけてあるものも含め、各州それぞれの焼き物を見ることができます。茶色の地に白、緑を使って花などの模様が入っているものは一般的です。

  またミチョアカン州パツクアロ周辺はこの種の焼き物の産地として重要で、湖畔の村ツィンツンツァンのものは白地に茶(黒)で魚や漁師の模様がよく描かれています。

  これらは家庭で使われるものなので、食器類が主です。産地以外ではお土産屋さんなどには余りおいていません。市場や露店で売ってるいる事が多い。

ピーニャ(PIN~A)

  この焼き物も低温で焼かれる素焼きのひとつですが、その独特な形と鮮烈な緑色で有名です。ピーニャとはパイナップルの事。ミチョアカン州サンホセ・デ・グラシアのものです。

生命の木(ARBOL DE LA VIDA)

 メキシコ州メテペックでは、メキシコのキリスト教世界をあらわした「生命の木」とよばれる焼き物の産地として知られています。(陶器としての種類ではありません。) これは聖書の世界を表したもので宗教的意味があります。

  その他にもメテペックでは「ナシミエント(Nacimiento)」というクリスマスオーナメントや神話的オブジェ(人魚やユニコーンなど)も作られています。

トナラ焼き(TONALA)

 ハリスコ州トナラ、トラケパケなどの陶器。主にペタティージョとプリダという2種類の手法に分けられます。前者は薄茶色地であまりツヤがなく、後者は薄い青地でツヤがあるものが多くなっています。どちらも動植物が描かれた皿、花瓶、水がめなどや、フクロウ、ネコなどをかたどった置物がつくられます。

黒陶(BARRO NEGRO)

 オアハカ州コヨテペックの陶器。1950年代に、1人の女性が編み出した技術がこの村に受け継がれています。独特の黒いツヤを出すには焼く前に表面をメノウの石で磨いたり、焼くときの微妙な温度加減が必要だそうです。

タラベラ焼き(TALAVERA)

 タラベラの手法はスペインからもたらされました。マジョリカとも呼ばれ、発祥は地中海、イスラムの影響もあるといわれています。それが更にメキシコの中で発展していったのですから、国際色豊かな陶器と言えるでしょう。
 数あるメキシコの陶器の中でも、もっとも丈夫で、かつ高価な陶器のひとつです。食器類などの他、アスレホと呼ばれるタイルも有名です。

  プエブラ、グァナファトを中心に作られています。

       綿 地図を見る